2015年10月29日
スリランカ命の水プロジェクト 経過報告
スリランカ命の水プロジェクトの経過
2012年8月 スリランカスタディツアーにてバルンガラ村訪問。
水汲みの為に子供達が往復2時間を要している現状を
知る。
2013年2月 沖縄スリランカ友好協会(以下当協会)理事会にて
水プロジェクトの立ち上げを決定。
7月 当協会総会にて水プロジェクトを正式に立ち上げ。
2年計画で活動開始。
2014年2月 商船三井にっぽん丸にてチャリティランチ会開催。
4月 琉球新報ホールにてチャリティ公演開催。
12月「READYFOR?」にてクラウドファンディングを開始。
2015年2月 バルンガラ村にて水道工事開始。
6月 沖縄大学チャリティマーケット開催。
8月 水道施設完成。式典と引渡し式を開催。
バルンガラ村について
経済都市コロンボから約2時間移動したクルネーガラ県
ポロガハウェラ市の山村。国道から急斜面の山道を登った
場所にバルンガラ村があり、現在160名が暮らしています。
経済状況は厳しく日雇い労働者が多く、海外への出稼ぎで
家族の生活を支えている人もいます。スリランカ国内の
主要部では水道が整備されていますが、この村はとりのこ
された地域となっていました。
これまでに世界銀行などの支援で水道をひく計画が2回
あり、2回とも失敗したことで失望し、村人からの要望で
水プロジェクトがスタートしたにもかかわらず、当協会
プロジェクトに対しても懐疑的でした。
現地での水プロジェクトの様子
村にはコミュニティセンターとしての役割をするお寺が
あり、僧侶グナラタナ氏が中心となって、村人に説明を
重ねる事で理解を得ることが出来ました。
スリランカ認定NPO法人ブライトムーンファンデーションに資金と
施工管理の委託契約を交わし、水道工事技師のアーナンダ氏
協力のもと、今年2月に水道工事がスタートしました。
急峻の山道は車の通れない所もあり、人力で材料を運ぶ
こともありました。
日雇い労働を休むと収入が減るために、積極的に手伝いを
しなかった村人も、完成間近には作業に参加して、
8月30日に山頂のタンクから水が供給されました。
現在、村人による水道管理組合が組織され、水道が完成
した後の維持管理体制が出来ています。
工事費用
当初井戸を掘る計画でしたが、固い岩盤、乾季の水不足、
水質など考慮して、水道をひくことになり、円建て180万円
で工事管理契約を交わしました。
設置したパイプが当初より長くなったこと、円安の影響で
資金が不足したため、工事費用は194万円となりました。
(作業はボランティアで行われたため、材料費のみの費用)
バルンガラ村の今後
村の水道管理組合では、経年劣化の修復費用も含めた水道
料金を徴収し、維持管理を行っていく予定で、行政の支援も
予定されています。
当協会では、子供達が自分の夢を実現する為の教育の機会
を充実させていけるよう、現地との交流を続けていく
予定です。